Bermerkids' diary

文筆家気取りで他愛もない事を書くブログです。稚拙な主張ではありますが広い心で読んでいただければ幸いです。

2013年夏参院選の結果

今回の参院選は大方の予想通り自民党の大勝となった。

私個人としてはこの結果をいささか憂慮している。

といっても原子力発電や日本の右傾化の事ではない。

原子力発電はその存在の必要性を充分に議論しなければならない類のものであるものの、即座に停止しなければならないのかもまた十分に議論されなければならない議論である(第一原子力発電所は停止させれば安全なものでもないと聞く)。

左派にはどうも純粋に原子力の危険性を主張するだけではなくて「日本が原子力発電をすれば日本は核開発をしてアジアの国々を侵略してしまう」というイデオロギーが見え隠れする。

もちろんこれは見えていないものについて主張をする「真実」の議論である。

しかし彼らがそれを懸念しているのだと言うのならそれは、鬼が笑う来年の事について傲慢にも言及しているのだと言っておくことにしよう。無論北朝鮮やロシア、中国は既に核を持っているのでアジアの非核化は既に頓挫している。

「右傾化」にも未来の事を大した根拠も無しに言っているという問題と、では周りの国はどうなのかという右派によって昔から主張されてきた問題が存在する。

私が懸念しているのはそういう事ではなくて、我が国が昭和から脱出することが永遠にできないのではないかと言う事である。

安倍自民党は「日本を、取り戻す」をスローガンに掲げている。

どの時代の日本か。左派の言うように戦前の日本ではない(それは自分が見えていないものを見出そうとしているのであり欺瞞である)。戦後高度経済成長期の日本である。

三丁目の夕日の眩い60、70年代の世界であり、バブルの美酒に酔いしれた80年代の世界である。何故私の挙げる時代がぶれるかと言えば彼らの掲げる理想像も戦後の様々な時代のチャンポンだからである。

彼らはそれを戦後半世紀の巨大な政府を再現することで実現しようとしている。

しかし企業が無限にも思える税金を粛々とおさめてくれる時代は終わった。成長を駆動させる燃料は枯渇したのであり、今後成長を牽引する目新しい産業や商品は望むべくもない。今後も技術は目をくらむような速さで進歩するがそれはB to Bにおいてであり、B to Cにおいては下手をすれば数十年も目立った進歩はないと思われる(タイラー・コーエン『大停滞』 、エリク・ブリニョルフソン,アンドリュー・マカフィー『機械との競争』)。

また現在はグローバリズムの潮流によって何時日本企業が海外の企業に寝首をかかれるかわからない世界になっている。政府による規制と保護は明らかに逆効果である。

もとより政府による規制と保護が功を奏したことなど冷戦時代の日本でもなかったのである。スーパーカブは政府の監修の元生まれたのだろうか?

昭和、日本の冷戦時代と言うのは時代の環境と民間企業によってもたらされたのであり、政府が何か良い事をしたわけではない。

豊かな我々が掲げる国粋風主義など知れている。それは大した問題ではない(「悔恨共同体」ばかりが幅を利かせた戦後半世紀がおかしかったのである)。問題は現在の自民党が昭和の方を向いていることである。後ろを向いている社会が前に進めるのだろうか。

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